2000年10月6日に日本武道館であったCoccoのラストライブを、スペースシャワーTVで見た。

なんかもう思うとこがいっぱいあって、うまく書き記せるかどうか不安やねんけど、
今佐竹が感じてるこの一瞬の想いはどうしても残したいから、感想を書いてみます。

佐竹はCoccoの歌ってる姿がめちゃめちゃ好きで、
なんでかってようわからへんねんけど、
”けもの道”からスタートして、長い真っ黒な髪を振り乱して登場したCoccoはやっぱりかっこよかったです。

いつもCoccoの言葉や音や体から伝わってくるものは、
正しくはないかもしれんけどすごいストレート。
包み込むというよりは圧し掛かってくる感じで。
重たくて、生暖かい。
でもね〜、なんか不思議とやさしい気がします。
やさしい感じなんです。
人肌の体温で、心地よい体重が、
ちょうどCoccoが自分の背中におぶさりかかってくるような、そんな気がしますね、Coccoの歌聞いてると。

MCで、お客さんが「あっちゃん笑って!」って言ったときに、
涙を拭って笑ってみせたCoccoはすごい魅力的でした。
あの人の笑顔はすごい。すごいキレイに笑いはりますね〜
前半の”風化風葬”でも、ラストの”しなやかな腕の祈り”、”羽根”でも、
歌いながらCoccoが今にも泣き出しそうで、
思わず佐竹が泣いてもーたりして。

後半で歌った”カウントダウン”を聞いたら、
あーやっぱりCoccoの歌から伝わるものは原始から変わってへんねんなぁ〜って思ったけど、
うーん、なんかMCがあって、最後の”羽根”にいたったときに、
なんか全然変わった感じがしたんはなんでなんでしょうね。
あのラストのMCのせいかもしれません。

ステージに立つCoccoはいつでも”姫”で、
佐竹にとってもお客さんにとっても、スタッフやメンバーにとってもやっぱり”姫”なんやなぁと実感。
「いつでもマイクを置いて走っていけるように」ってCoccoはいってたけど、
”NO MUSIC,NO LIFE”って叫んでたCoccoがなんでいつも「どこへ行けばいい?」って歌ってたんでしょうか。
マイクを置いて行く場所がないのか、歌ってるから行く場所がないのか。
あのとき、メンバーやスタッフやファンの人達に何度も何度も口付けで祈りを捧げて裸足で走って行ったCoccoは、
ちゃんと行きたかった場所に行けたんでしょーか。
「思い出があったらそこから動けなくなるから」
きっとCoccoにはたくさんの思い出ができたんやろなぁ。

「仲良くなったら情が湧くし、捨てられたくなくなるし、捨てられなくなる」「でもあっちゃんは今回のツアーで皆と仲良くなっちゃいました」
言いながらCoccoはもうほんまに泣きそうやってんけど、
そのときようやく、あの細っこい腕や足がちょっとはたくましく見えました。
それでもマイクをステージに置いて走り去ったCoccoは、やっぱり儚そうに見えましたね〜・・・

いつかCoccoがあのマイクを再び手にする日はくるんでしょうか。
どちらにせよ、もうあんな泣きそうになって歌わなければならない歌なんか必要でなくなればいい、と思います。

とにかく涙なしには見られないライブで。
実際佐竹も姉も、見ながら号泣。
Coccoの、すごい純真で真っ直ぐな想いが現れた、すごいいいライブでした。一生忘れられません。

目を覆うほどに、いつか、彼女がもう一度たくさんの光を浴びるときを待っています。

 

 

2001/01/01 佐竹

 

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