不図。

あまりに懐かしい馨りがして。

まさかと思いつつも頭上を振り仰ぐと

ひどく滑稽なまでの

満開の桜。

 

 

霧の都におぼろな薄ピンクは霞んで

日本から送られてきたものなんですよ、と

人の良さそうな笑顔を浮かべるコーディネーター。

とても美しい花ですね。

その言葉に俺はにんまりと笑んで。

日本の桜はもっとキレイやで。

確かな自信とともに零した。

 

 

 

東京の桜が久しく

なぜあんなにも大阪には桜がなかったかと自問する。

探さなければ見つけられなかったその桃の端も

あの雑踏のど真ん中ではあたり一面を薄ピンクに染めていた

 

ああ、そろそろ帰らな。

帰って、俺の居場所に戻らな。

 

もうそこにあの桜は咲かないけれど

芳しい音ならいつだって

この胸に流れる血のように俺のそばにあるから。

 

 

 

 

 

異郷の地にいて

はじめて感じる郷愁。



人は生まれながらにして

異郷に佇み

生きることは故郷を求めることなのだという。



ならば行き着いたあの場所こそ

俺の故郷であり

母胎であり

俺の紡ぐ音は必ずそこから生まれてくるものなのだろう。

 

 

俺の居場所はいつでも其処に。

音を鳴らせばいつでも其処に。

俺は帰ることができる。

 

 

 

 

東京が懐かしい。

大阪の桜が懐かしい。

 

 

 

 

帰ったらみんなを集めて。

 

花見のひとつでもしようと思った。

 

 

 

 

 

 

 


ドリームな(笑)ちょっとロマンチック系?
イギリスロンドンへレコーディングに行ってたハイディは、故郷のことを考えたのかしら。
なんて思いながら書いてみた。
もうすぐ桜の季節やし。
それとともに早よアナタのためのあのバンドに戻ってきなさいよ〜
という佐竹の願いを込めつつ(笑)
ちなみにロンドンには桜はないと思う。だって気候がねぇ・・・
大阪と神戸って桜少ないと思うのは佐竹だけかしら・・・

 

 

 

 

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